看護師は、臨床実践を行うときがあります。
臨床実践に必要になる能力を段階的に表現するものが、クリニカルラダーと呼ばれるものです。看護師の研修にも使われる要素なので、覚えておきましょう。具体的にクリニカルラダーは、看護師の能力を開発するときに使用するシステムで、評価を論理的に知る事ができます。段階がいくつか用意されているのが特徴で、到達度により看護師の能力が決定します。
なぜクリニカルラダーが開発されたのかというと、2025年の少子化や高齢化社会に向けて作られました。医療提供体制の変化に対応して、暮らしと医療を支えるための新しい看護環境を構築するのが目的です。患者や病院利用者が安心して治療できる環境を提供します。
このクリニカルラダーは、4つの要素で成り立っています。ニーズを捉える力では、ケア方法を的確に判断して、その方に適した方略を選ぶための能力を測定します。また、ケアする力では、しっかりしたケアができているのか評価を行うのが特徴です。具体的に、PDCAサイクルと看護家庭などの評価を行います。患者の意思の決定を支える力も重要な部分です。これは、治療やその患者が最後の時を迎える方法など、患者の意思を優先して処置を決定できる力を調べます。協働する力では、多職種間でデータを共有して、患者に行うケアを決定する連携力を見られます。最初は、基礎知識や技術を態度を習得するのが目的です。最終的に、管理者や認定看護師といったスペシャリストまで育成します。